日曜日の夜、ドラマ「御上先生」を見ていて、興味深いシーンがありました。
授業中、先生は集中力を失っている生徒の様子に気づくと、突然、黒板の文字を消し、「今日、何を学んだか、この紙に書いてくれるかな?」と、白紙のプリントを生徒たちに配ります。
すると、生徒の一人が「それ、アクティブリコールですよね?」と言い、黒板にこう書き出しました。
1. 復習:「1回」「2回」「繰り返し」
2. マインドマップ
3. 思い出す
そして、クラスに問いかけます。
「アメリカの研究で、1回だけ復習した人、2回復習した人、何度も繰り返し復習した人を比較した実験があるんだけど、どのグループが一番成績が良かったと思う?」
「それは、何度も繰り返しやった人でしょ?」
「実は、1回復習した人と2回復習した人の間には明確な差があったけれど、それ以上何度も繰り返しても、それほど効果は変わらなかったんだ。」
さらに、生徒は続けます。
「次に、マインドマップを作った人と、『思い出す作業』をした人を比べたら、思い出す作業をした人のほうが学習効果が高かったという結果が出たんだよ。」
それを聞いた先生は、「どこでもできるし、満員電車に揺られながらでもできるっていうのが、いいところなんだよね。」と付け加えました。
このシーンを見た瞬間、私は思いました。
「もし、この紙に3×3の9マスがあらかじめ引かれていたらどうだろう?」
人には「マスを埋めたくなる」心理があるため、その効果で思い出す力が2倍、3倍になるはずです。
例えば、授業の復習をするとき、9マスの中央に「今日のテーマ」を書き、周囲のマスに重要なポイントを書いていく。これだけでも十分に思い出しの練習になりますが、さらに「空白を埋めたくなる心理」を活かして、忘れている部分を意識的に思い出そうとすることで、アクティブリコールの効果がより高まるのではないでしょうか。
もし、このドラマの続きで、配られた白い紙に9マスを書いて思い出そうとする生徒がいたら、それはすごい光景です。
しかも、それが1200年前から日本人が受け継いできたマンダラの智恵に通じるものだとしたら——どうでしょうか?
この「9マスで思い出す」という方法は、学生だけでなく、社会人の学習やビジネスの振り返りにも活用できます。
今日から試せる!9マス・アクティブリコール
何かを学んだとき、次のように試してみてください。
1. 白い紙に3×3の9マスを書き、中央にテーマを書く。
2. 思い出せることを周囲のマスに埋めていく。
3. 書き終えた後、空白のマスを見て「何が抜けているか?」を考える。
これだけで、記憶の定着がぐんと高まるはずです。
誰でも、どこでも、簡単にできるシステムは、本物です。
ぜひ、9マスノート(M9notes)で、アクティブリコールを試してみてください!
その場合、A4サイズのM9notesがおすすめです。
(中島正雄)