一年間を一目で見られる手帳

わたしたちの作った手帳『M365』のヘビーユーザーの税理士さんがいます。だいたい手帳には自分にしかわからない、他人が知る必要のない、公私の込み入ったことが書いてあるもので、他人に見せるために書いているものではないでしょう。そこを図々しく「手帳を見せてくれませんか」とお願いしてみる、「いや、ちょっと見せることができません」という答えはまともで正しい。だから手帳の書き方の事例はヘビーではないと思います。わたしが見せて欲しいとお願いしたのは、手帳を覗き見したところ、月間カレンダーも1日詳細カレンダーにもギッシリ書き込まれていたからです。こんなに『M365』使い込んでいる人をはじめて見た感動がありました。

そんなヘビーユーザーが、来年の手帳は出来ましか〜と、わざわざ神保町まで手帳を買いに来ました。出来立ての手帳を彼に渡すと、その場で早速広げで、わたしの目の前で、右手にペンを持ち、左手はスマホを操作して、新しい手帳にスケジュールを書き込みはじめました。わたしは思わず「凄いですね〜」と、するとヘビーユーザーは「書いておくと安心するのです」とニコニコして答えました。驚きと感動です。わたしは手帳というモノを売っているけれど、それとは違う何かを提供しているのではないかと感じました。

手帳にはだいたい、年間カレンダー、月間カレンダー、1日詳細カレンダーとフリーページがあります。新しい手帳を広げると年間カレンダーに、まず、何よりも大事な家族の用事を書き込みます。誕生日、記念日、子どもの運動会。次に、毎年ある恒例行事、参加するかしないか決まっていないイベントを書き込みます。あっという間に来年一年の週末が埋まってしまったようです。

新しい『M365』の年間カレンダーを改良しました。一年間を一目で、一覧で俯瞰して見られるようにしました。流石、ヘビーユーザーはこの改良に気づきました。「これはいい。すごい。一年間を一目で俯瞰し見られる。なんか自分をコントロールできるような気がします」。名言です。彼が『M365』でスケジューリングしている姿にわたしはしばらく見惚れてしまいました。

中島正雄