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9マスでプロフィールを作る

わたしは何も無いところから何か作ろうと思ったとき、9マスで考えようとするクセが着いています。例えば、文章を書くときは、9マスの東西南北の4つのマスに思いついた見出しを書いて、それぞれの横のマスに考えを膨らまして文章を考えて書きます。そして、後でガッチャンとくっつけて文章にします。

レイアウトに困ったときも9マスを使います。セミナーの案内やおすすめ商品案内のチラシのレイアウトにも9マスを使ってデザインします。困ったときの9マス頼みです。コンピュータリブ社のキャッチフレーズ「やさしくデジタル」を9マスに配置したロゴをワッペンにしてBDシャツの胸に着けていますが、若い女性の方が”かわいい”と言ってくれます。そのことからも意外とうまく行っていると思います。

他にも、お弁当箱におかずを詰めるときや、展示会の商品を陳列するときも、ノーアイデアだったらとりあえず9マスを使うとバッチリです。流石、マンダラの智恵だけあって万能に使えます。そして役に立ちます。

出版社に著作プロフィールを頼まれました。はじめてのことで、さあー困ったと思いました。こういうときは”9マス”の出番です。「9マスで自己紹介をする」9マスのまん中のマスに「(1)どこの、誰?」を書いて、東西南北のマスにそれぞれ「(2)何をする人か、(3)差別化・数量化(100文字)、(4)自分の性格・ポリシー(100文字)、(5)ビジョン(100文字)」を書き込みます。そして、(1)から(5)のマスを文章でつなげてプロフィールを作ることにしました。

ということで、わたしがこの手順で作ったプロフィールです。

中島正雄、1965年千葉生まれ。神奈川県平塚市在住。1998年にホームぺージ作成会社として株式会社コンピュータリブに設立。オフィスは皇居にほど近い東京都千代田区神保町にある。西順一郎先生のマネジメントゲーム研修で9マスノートと出会い、マンダラチャート・マンダラ手帳開発者の松村寧雄先生に仏教の智恵を経営に活かす手法を学ぶ。2001年以来これまでに使った9マスノートは145冊、約4,600ケの9マスを書いた。自社の経営理念を突き詰めた結果、自己実現をして人生を豊かにする人を増やしたい強く思い、2019年にデジタルとは正反対のアナログの9マスノート『M9notes』を開発、インターネットで販売をはじめる。「現在は、ホームぺージ作成と保守、9マスノートと手帳M365の開発と販売、9マスノート術を広める活動に注力している。

いかがでしょうか。
鎌倉学園高等学校卒を入れようかどうか迷いました。

中島正雄

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一切は空。

11月4日、今日は、わたしにマンダラを教えてくた松村寧雄(まつむらやすお)先生の命日なので、松村寧雄先生のことを書きます。

わたしが1998年に起業したとき、毎月、東京の虎ノ門パストラルで開催していた松村先生の「社長セミナー」に通いはじめました。社長セミナーは「仏教の智恵を経営に活かす」がテーマでした。それが縁でわたしたちは、松村先生が開発した「マンダラ手帳」のネット販売のお手伝いをさせていただきました。ですから、松村先生とわたしは毎月1回のセミナーの他に、仕事でも会う機会がありました。他のセミナー受講生から見ると、とても贅沢なことでした。

お亡くなりになる前の一年間は毎月お会いして、松村先生の半生を、”私の履歴書”風にまとめる機会にも恵まれました。松村先生と朝9時から打ち合わせの約束をすると、先生は8時に来ていました。事務所での打ち合わせは1時間もしないで終わりました。そして、朝9時から近くのロイヤルホストで打ち上げのビールを飲むのが定番になりました。打ち合わせの本番はいつもここからでした。お店がランチタイムに変わるころまで、打ち合わせは続きました。

もし、松村先生が今生きていたら、どんなセミナーをしていたのだろうかと考えることがあります。仏教の教えに「因縁」があります。物事には全て原因があって結果があるという教えです。わたしが今、マンダラをベースにした9マスノート『M9notes』を作って販売しているのは、偶然でなく必然だったのでしょうか。わたしの行動は世の中の役に立っているでしょうか。誰かの人生を豊にすることができるでしょうか。

そんなことを考えているといつも、スーツをパッリっと着てネクタイをしめた松村寧雄先生が出てきて、「ガハッハッハッ!」と大きく笑って「中島さん、一切は空です」と一言われて終わります。

書きはじめはもっと違うことを書こうと思っていましたが、こうなりました。松村寧雄先生、ありがとうございました。

中島正雄

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正方形のパワー

勉強仲間の塩澤貴良さんに9マスノートの事例の提供をお願いしたところ、わざわざ神保町まで来てくれました。塩澤さん愛用9マスノートは、わたしと同じポケットに入るサイズでした。使い終えた直近のノートを5冊を持ち歩いていることも、わたしと同じでした。塩澤さんは、9マスノートを使いはじめて約1年で15冊使ったそうです。今となっては手放すことができない仕事の道具になっています。

塩澤さんの9マスノートの一番の使い方は、毎朝45分ある経営がテーマのネットセミナーの受講メモです。9マスノートの見開きに、45分のセミナーをまとめまる技を身につけました。使いはじめのころは、左の9マスが埋まると、今度は右のページにリスト形式でメモをしていました。これではなんかしっくりこないと思いはじめ、右ページにも自分で正方形のマスを書いて、その中にセミナーのメモを入れるようになりました。塩澤さんの9マスノートのセミナー受講メモは見開きにたくさんの正方形があります。

たまたま1年前のメモを見せてもらい、最近のメモと見比べると、マスの中の文章が少ない文字数で読みやすく書かれていると感じました。小さなマスに書くことで、セミナーで聴いたことを自分の頭で要約して言語化する技も身につけていました。

他にも、まん中のマスを空けておいて、あえて、セミナーを聴いた後に自分でタイトルを考えて書いたり、逆方向から9マスを見て、セミナーの裏にあるのは何かを考える技もあるようです。これが、9マスノートの見開きに、マスをどんどん増やして書く”塩澤式”の使い方です。

塩澤さんは今まで、字が汚いという理由からノートに手書きでメモをするのが苦手でした。手書きでメモしたノートを見返すことなどありませんでした。でも今は、メモが書き込まれた9マスノートが、自分の頭の中の外付けハードディスクになっています。仕事で自分が人前で話をするときにノートを見返すようになりました。塩澤さんは、正方形のパワーを使い、頭の中で散らかった思考を整理する技を身につけ、確実にパワーアップしています。

正方形は線で閉じられた、どこから見ても正方形の美しいデザインです。わたしたちは正方形のパワーで 本来自分が持っている能力、気づき、発見、ひらめき、を引き出し、日常の生活をもっと豊かにしていくことができます。

中島正雄

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ヘルベチカ

ヘルベチカと聞くと、小説の主人公の名前か、はたまた高級な海外のブランド名と思いますが、フォントの名称です。フォントとは、印刷する文字やパソコンやスマホの画面に表示する文字の形(デザイン)の名称です。フォントの種類とその数は果てしなくあります。ヘルベチカはその中でも、世界中で最も愛される美しい書体です。

ポスターやチラシ、冊子や手帳など文字で構成される印刷物は、使用するフォントによって読み手に与える印象が変わります。固いイメージの書類には固いフォント、やわらかいイメージの書類にはやわらかいフォント、注意を促すポスターは”気をつけて!”と訴えかけるようなフォントをデザイナーは選んで使います。というようにフォント選びは重要です。

初代の手帳『M365』のページの中は、「月、火、水、」などの日本語は使いませんでした。全て英数字にしました。初代の手帳にわたしが選んだフォントは、コンピュータの黒い画面で使われているフォント、ゼロ「0」のまん中に「・」があり、ゼロとオー「O」が見分けが分かりやすいフォントでした。

このフォントを手帳に使ったところ、まん中に「・」があるゼロを見るのが初めてだという方が多かったのです。このようなフォントを使った手帳はありませんでした。文具・手帳デザイナーの方に意見を聞く機会がありました。「この手帳は、フォントが形にしてもサイズにしても主張しすぎている」と言われました。「もっと手帳を使う人の目線でフォントを選んだ方がいいのでは」というアドバイスをもらいました。

3代目の2023年版は、フォントサイズを2ポイント小さくしました。これでスケジュールを書くスペースが広がりました。2日連続、3日連続などの横線を引いて書くスケジュールが書きやすくなりました。日付のすぐ横に書くこともできるようになりました。フォントは日本語も英数字も等幅のGoogleとAdobeが共同開発した「NOTO Sans Japanese(ノト サンズ)」を使いました。フォントのセッティングに一番苦労したページは、見開きで一年間を見渡せる「曜日優先カレンダー」でした。何度も文字のサイズ、文字間、行間を調整した甲斐あって、美しいぺージになったと思います。

3代目『M365』は、文字が主張しないデザインに仕上がっています。この手帳を使う人の顔を思い浮かべながら、手帳を使う人が快適に、いいスケジューリングができるように願いを込めて作りました。どうか、手帳『M365』にたくさんスケジュールを書いてください。

中島正雄

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余白がたくさんある手帳はいかがですか

11月です。文房具売場の一番いい場所に、手帳が並べられる季節になりました。わたしが初めて買った手帳は、高校生のとき、藤沢の東急ハンズで見つけたイノベーターの手帳でした。グレーのカバーに「innovator」と縦に入ったロゴが格好良かったのです。わたしが社会人になったころはシステム手帳が流行っていました。でもわたしは、背広の内ポケットに入る大きさのスタンダードな手帳を選びました。

そのころわたしは、西順一郎先生の「マネジメントゲーム(MG)」とコンピュータのワープロ感覚のデータベース言語の「マイツール」の勉強をはじめました。西先生はいつもマイツールでやったスケジュールを紙にプリントアウトして持っていました。わたしにはその紙が、スケジュールが印刷されたレイアウトが、紙の余白に先生が書き込んでいる文字が、とても美しく見えました。わたしはMGよりも、西先生がマイツールでやっている”スケジュール管理”と”名簿管理”を知りたいと思いました。わたしは憧れの人が使っている道具を見ると、それが欲しくなります。わたしが西先生から学んだことは、マイツールのテクニックではありません。自己実現するためのスケジューリングと名簿を整える智恵でした。

世の中がスマホ時代になったころ、わたしもスケジュールをGoogleカレンダーにしました。新しいおもちゃを手に入れたようで、しばらく夢中になりましたが、だんだん飽きて来ました。私自身つまらない人間になっていくような気がしました。人と会うための大事なスケジューリングを、ただ便利だからといって、流行りのツールに任せていいのだろうかと思うようになりました。そしてスケジューリングを紙の手帳に戻すことにしました。

デジタルと紙の違い、それは余白です。紙の手帳には余白があります。余白に書いてあることが後になって発展することがあります。余白には、文字も書くけれど絵や図を書いたり、何かを貼ったりします。キチンとしたフォーマットの中にある”余白”が、自分の中になる何かを更に引き出すのではないでしょうか。

もう一つは、デジタルは跡形も無くキレイに修正してしまうことです。作家の林真理子さんが手書き原稿にこだわる理由がわかります。修正した跡がわかる方がわたしたちの頭の中に近いと思います。わたしの頭がついて行ける感じです。

手帳売場には、色々な個性と機能を持った手帳が並んでいます。その中から自分に合った手帳を見つける、出会うのはなかなか大変です。そこで、人と会うスケジュールが沢山書き込める手帳『M365』を作りました。もちろん、余白が沢山あります。どうか、手帳『M365』に人と会うスケジュールを沢山書き込んでください。

中島正雄

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自分を引き出してくれる道具

パソコンはキーボードの使いやすさで選ぶのがいい。

インターネットを使うようになってから、仕事のほとんどは電子メールとホームページで済んでしまう。インターネットにつながっていれば、どこでも仕事ができる。残念ながら、愛用の秀丸はWindows専用のため、Macでは使えなかった。そこでMacで使える秀丸を探すことになった。なかなか秀丸みたいに使いやすい道具はなかった。いいソフトというのは、人間の能力を引き出してくれる。そんな感じがしている。そして、ついに見つけた。

私が今持ち歩いているのはパソコンでなく、A4サイズの大きいiPad Pro。このiPadは、私がアメリカのコンピュータ博物館で見たパーソナルコンピュータの父と言われるアラン・ケイがダンボールで作った、理想のパソコン”ダイナブック”のモックアップと同じ大きさだった。私は電車通勤で、しかも1日往復で3時間も電車に乗っている。3時間もあれば一仕事も二仕事もできる。インターネットにつながってさえいれば、どこでも仕事ができるから、私はiPadを選んだ。そして、パソコンは持ち歩かなくなった。iPadで書いた文章をクラウドに保存して、行った先のパソコンでクラウドから呼び出し仕事の続きをする。iPadに秀丸があれば言うことがないがそうはいかなかった。

テキストエディタ「iA Writer」を見つけた。iA Writerは文書を書く事だけに集中できるように作られたアプリだ。メーカー記事を読むと「文章が呼吸できるようにし、行から行へと視線が移りやすいように、iPhone、iPad、iMacの画面の大きさを自動的に取得して文字の大きさ、行高、枠幅と文字間の距離を調整し表示している」とあった。本当にiPadでもMacでも文字が美しい。書きたい!という気持ちにさせてくれるアプリだ。こうした気分を久しぶりに味わっている。自分を引き出してくれるいい道具に出会ったときは本当にうれしい。

パソコンの時代からブラウザの時代変わった。仕事の道具も変わっていく。こんな時代は、どうやら、新しい道具の方がよさそうだ。だから、私たちは道具が出来ることは道具に任せて、人間には人間しか出来ないことをするのがいいではないかと思う。

実は、今日の「ひとこと」と昨日の「ひとこと」は、2016年3月に書いたもの、つまりM9notesを作る前に書いたコラムでした。今でもコラムはiPad+iA Writerで書いています。(書いていると言えるのか……)

中島正雄

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新しい道具

何でも道具から入る方だ。子どものころから文房具屋が好きだった。大学生になり渋谷に行って、東急ハンズを知ったときはディズニーランドに匹敵するくらいの楽しさだった。何を買うにもパンフレットを集めメーカーと性能を比較し調べた。文具にはじまり、釣り道具、ラジカセ、ギター、バイク、車、工具、カメラ、ビデオカメラ、ゴルフ、鞄に至るまで、納得のいくまで研究してから入手した。私のこういうところは、きっと父譲りだった。このような性格は家の女性からは好まれなかった。 

私の仕事の道具はパソコンだ。パソコンについては、マネジメントゲームの西順一郎先生の教えの通り、少しでも軽いモノを選んで、どこに行くにも持ち歩いていた。私の一番気に入っているパソコンは、2台目に買ったIBM ThinkPad230Csで、デザイン、性能とも申し分なかった。ちょうどパソコン通信が流行り出したころで、私は寝る間も惜しんで、このThinkPadを使い込んだ。(今でも捨てずに所蔵している)DOS/VパソコンとWindowsの組合せでパソコンブームがはじまったころだった。

私が、当時から使い続けているソフトウエア(アプリ)に「秀丸(ひでまる)」がある。秀丸はテキストエディタというくくりのソフトで、本来はプログラムなどを作る(書く)ためのソフトだ。それは、ワープロの様に字を太くしたり、色をつけたり、大きくすることなどできない、プログラミングに必要最小限の機能だけを実装した文字を打つだけのソフトである。秀丸はいうなればメモソフトで、私はこれでいつも文章を書いている。秀丸で文章を書くと、なぜかスラスラと軽快に(筆が)進む。不思議なことに、ワープロソフトではそうは行かない。 

残念ながら今の仕事の道具は、使い古して味が出てくるというわけではない。むしろ新しい方が、今まで出来なかったことが出来たり、時間のかかったことが早くなったりして仕事の質がよくなる。私は、新しいパソコンが出るたびに、仕事を理由に買い換えている。パソコンは変わっても秀丸だけは必ず入れて使っている。秀丸も大事な私の仕事の道具の一つなのだ。 

アメリカでも日本でもMacを使うビジネスマンが増えている。なんでも、プレゼンテーションでMacを使っていると、エッジの効いたビジネスマンと見られるかららしい。そういう私もMacを使う様になっている。私が感じるMacのいいところは、キーボードが打ちやすいところにある。キーボードが打ちやすいと文章がスラスラ書ける、ということは、仕事がサクサク出来るわけなのだ。 

中島正雄

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いい道具といい出会い

わたしはモノが大好、道具から入るタイプです。そして、物欲が止まりません。昨日、松本洋紙店・松本友さんとYouTubeライブで対談しました。対談は、わたしの神保町のオフィスのビデオ+パソコンからと松本さんのiPhoneからも配信をしました。視聴者は、パソコンの方が3人、iPhoneが2人、合計5人。久しぶりにやったわりには5人も視聴してくれました。おまけに「いいね!」も着けていただき、気分のいいライブでした。ご視聴いただきありがとうございました。

ライブの内容は、松本さんが最近ハマっている「万年筆」でした。ハマったことがある方はおわかりだと思いますが、この沼は実に深いです。わたしも経験者の一人ですからわかります。松本さんは、所蔵している万年筆を10本くらい持ってきて、カメラの前で説明をはじめました。松本さんの現在一番のお気に入りは、パイロットのキャプレスでした。わたしも持っています。ノックするときに何度かペン先で親指を刺しました。ペン先が刺さると血が出ます。それをのぞけば素晴らしい万年筆です。パイロットのインク「色彩雫」を入れて、普段使いで使っています。青色の文字が心を整えてくれます。

松本さん所蔵の万年筆はパイロット製が多かった。日本の万年筆の御三家はパイロット、セーラー、プラチナですから、まあ、王道だと思います。松本さんの万年筆放浪記を聞いていると、どうも世界三大万年筆のモンブラン、ペリカン、パーカーを避けています。この沼を避けては通れないと思いますので、この先が楽しみです。松本さんには大いにハマっていただきたいと願います。

わたしも”万年筆は仕事の道具”と勝手に定義づけて、自分のスタイルを確率するまで随分と物色してきました。手紙を書くときはペリカン、宛名書きはモンブラン、81マスを書くときは万年筆博士のオリジナルというパターンに落ち着いています。松本さんは「万年筆のインクを買うと本業の紙が売れる」と言うのです。それなら仕方がありません、万年筆を買い続けるしかないでしょう。

わたしから松本さんにもう一つアドバイスするならば、「道具は買う店、誰から買うかが重要」ということです。その道の一流のプロが使う道具には、必ず道具をメンテナンスするマイスター、つまり人がいます。いい道具を通じて、いい出会いがあることを願います。

わたしが81マスを書くときは、パイロットの青い軸のキャップレス、ペン先は細字(神保町金ペン堂で調整)、インクはパイロットの色彩雫の綺麗な青色の「紺碧」、のセッティングです。

中島正雄

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手書きの事例

昨日、12月16日に発売予定の本の絵図をイラストレータ(パソコンのソフト)で作り出版社に送りました。わたしは、この本を見開きで、左ページは絵図、右ページは文字(テキスト)で作りたいと考えています。絵図は色々な9マスと、M9notesを使った事例と、イラストレータの吉田稔美さんのイラストです。わたしは本文を読まなくても、左ぺージの絵図を見るだけで9マスノートが使えるようしたいと考えました。絵図が左ページにあるのは、右脳が反応するからです。

この本の絵図の目玉は事例です。この本を読む人は、他人がどのように9マスノートを使っているのかが一番知りたいと思います。わたしも同じです。事例は、全国のM9notesを使っている方にお願いして、実際に使っているノートの写真を送っていただきました。写真に写っているのは手書きの文字です。ノートには手書きの文字の他にも、イラストが描いてあったり、図解もあります。本に掲載するには写真の鮮明さのこともあり、わたしはこの事例をパソコンで作り直していました。

例えば、81マスは81マスをわたしがパソコンで清書するわけです。すると、わたしは、ユーザーの方は、おそらくこの順番でマスを埋めたのかな~とか、このフレーズは考えて絞り出したな~とか想像します。手書きの文字の力強さだったり、不安な感じだったり、あせっている気持ちを落ち着かせようと自分に言い聞かせて書いてい感じが9マスから読み取れます。わたしがパソコンで清書してしまうと、それが伝わらなくなってしまいます。ユーザーは、本気でこのノートに自分のことを書いています。自分と向き合っている事例など本来は見ることができません。わたしは、ユーザーから届いた事例の写真をそのまま本に掲載することにしました。

それと、長年リブくんを描いていただいている吉田さんのイラストの中から何点か掲載しました。そして、新たに1点描き下ろしていただきました。

みなさま、9マスノートの本を年末の楽しみの一つに加えてください。

事例を提供いただいたみなさん、ありがとうございます。みなさんの事例で人生をますます豊にする人が増えます。みなさんの人生もますます豊になります。

中島正雄

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夢に日付を

NHKの朝の連続テレビ小説『舞いあがれ!』の中で、大学生の息子が久しぶりに実家に帰ってきました。息子から大手のメーカーに内定をもらったと聞かされ楽しそうに食事をはじめようとしたところ、「夢」について父と息子が言い合うシーンがありました。

引用します。

ーーーーー

父 :大手のメーカーだな。

母 :入ったら何するの?

息子:キツイのは嫌だな。

父 :キツイのは当たり前だ、それで給料を貰っている。

   けど3年の辛抱だ。

   3年経ったら仕事の面白さがわかる。

息子:3年で辞めるつもりだ。

父 :なんでだ。

息子:オレ早く独立して投資家になる。

父 :投資家になって何やりたいんだ。

息子:金を稼ぐ。

父 :それだけか。

息子:当たり前だ。

   働く目的なんか他にあるのか。

父 :たくさんある。

   まだ世の中に無いものを作り出す。

   人を笑顔にする。

   お前夢はないのか。

息子:指一本動かすだけで億稼げる人間になる。

   ダメか。

父 :それは夢ではない。

   人というのは叶えたい夢があるから、しんどくても一生懸命働ける。

   お金だけ稼いでも虚しいだけだ。

息子:それなら聞くけどオヤジは地道にコツコツ働いてどんな夢を叶えたの。

父 :(少し間があって……)これからだ。

   飛行機の部品を作ってジェット機にのせる。

息子:飛行機な〜

   何年かかる。

父 :まあ見とけ。

   寝る。

ーーーーー    

父の気持ち、わかります。わたしも、仕事とお金の関係は未だによくわかりません。それでも「夢」はあります。

わたしは、オヤジさんに81マスに夢を書くことをおすすめしたいです。まん中は「飛行機の部品を作ってジェット機にのせる」。夢に「いつ」の日付を入れると完璧です。夢に日付を入れると、夢に近づく道のりが具体的になります。そして、夢が叶います。(オヤジさん、息子を見返してください)

M9notesプロジェクトはオヤジさんの夢を応援します。

それにしても、また連続ドラマを見るようになってしまいました。

中島正雄