世の中には、上があれば下があり、表があれば裏がある。男がいれば女がいて、右があれば左もある。行き詰まったとき、割り切れないことも、こういうことだと考えると案外割り切れたりすることがある。”しようがない”と楽観的に、次に切り替えることができたりする。
人間の脳にも右と左がある。いや、無いという学者の方もいらしゃる。こういうことを学者でもないわたしが言うと、いかがわしい。が、”あると考える”と面白い。わたしは”ある派”で、ここから先の話を進めたい。
右脳と左脳である。それぞれに考えるコトが違うのだ。そして、わたしが憧れているのは右脳である。右脳のことを研究した本は山ほどある。その中でわたしは、中川昌蔵さんが書かれた『不運より脱出する運命の法則』(文芸社)の本が合っていた。
右脳と左脳を比べてみると、右脳は「見えない世界」に対応していて、精神世界、感性、感情的、直観的、芸術、安らぎ、感動、感謝、愛、思いやり、親切などが、あり、左脳は「見える世界」に対応していて、物質世界、知性、理性、合理的、計算、悩み、イライラ、心配、不平、怒り、憎しみ、などがある。仏教でも、右脳は「空」で左脳は「色」。こういう話になると、さらに、いかがわしくなりそうだ。
身体を使うように、自分の右脳・左脳もある程度自由に操れることができたらいいと思いませんか。すでにその方法を体得している人もいるでしょう。右脳を使って考えることは、なにも新しいことではない。
そこで、右脳を使うための道具で、思い当たるモノがある。それは「マンダラ」だ。
マンダラは、漢文で何が書かれてい分からないお経を、絵図にしてに分かりやすくしたものだ。もしかすると、正方形の9マスのデザインは、右脳を動かすツールではないだろうか。
『M9notes』の表紙を開けると、「INSPIRE THE RIGHT BRAIN.」がある。これは「さあ、9マスを使って面白いことを考えよう!」と提案している。BRAINの前に「THE」入れるか入れないかを、野中君と一日考えたのを思い出す。
中島正雄