スポーツの日

スポーツの日にちなんで、スポーツの話をさせていただきます。わたしは、地元の小学生のバスケットボール(ミニバス)のコーチをしています。週末はミニバスの練習か試合という習慣が20年以上続いています。わたしは4年前から女子チームのヘッドコーチ(監督)をしています。

ミニバスのチームに所属する小学1〜6年生の子どもたちは、ゴールデンエイジとよばれ、体の動かし方、動作、技術を短時間で覚えることができる、一生に一度だけの貴重な年代の子どもたちなのです。ゴールデンエイジの子どもたちを預かるコーチは、子どもたちに、おそらく初めてそのスポーツを教える人、その役目は責任重大なことなのです。

小学生のチームは毎年チームが変わります。選手たちは小学6年生になると、5年までのときとは全く違います。毎年、チームには個性があります。同じチームですが、毎年4月になると新しいチームを作っています。このことは、全ての学生スポーツに同じことが言えます。

最近、どのスポーツでも”怒らない指導”が叫ばれている中、今年のチームにわたしは、怒ってばかりいます。自分の思い通りに動いてくれない子どもたちに対して、怒ってやらせようとしています。怒ると子どもたちは、ますます出来なくなります。子どもたちの顔が暗くなります。わたしが「笑顔でやろう!」という声が怒っています。怒ることでは良くならない、改善しないことがわかっていても、怒ってしまいます。わたしは、このスパイラルを止めたいです。

わたしは子どもたちに、みんなで目標を掲げ、練習をして試合に勝ち、目標を達成できた喜びを体験してもらいたいと思っています。”楽しい”というのは、こうした目標を達成できたときではないかと思っていますが、もしかすると、それが間違いなのかもしれません。どうにかして、今年のチームの子どもたちをその気にさせて、できるという気持にさせてあげたたいです。次の練習の前に、子どもたちひとりひとりに、どうしたいのか、どうなりたいのかを聞いてみたいと思います。

上手くいかなかったミニバスが終わって家に帰ると、子どもたちに怒った分の倍返しで、わたしはカミさんに怒られます。怒ることで良くなることはありません。

中島正雄