世界8強

もし、サッカー日本代表の森保一監督が9マスノートに夢を書いたとしたら、まん中のマスには「世界8強」と書くでしょう。世界8強のフレーズには、「2022年カタールW杯ベスト8以上が目標。簡単な目標ではないが、世界の舞台で日本人一丸となって新しい景色を見たい」という思いが込められています。

わたしたちはスポーツから学ぶことがたくさんあります。ラグビー日本代表のW杯2019の活躍は、みなさんも記憶に新しいところだと思います。その1つに「目標設定がいかに大事であるか」を学びました。

ラグビー日本代表の目的は「歴史を変える」「愛するラグビーを人々に愛されるスポーツにする」です。それまでは世界から「日本人にはラグビーは無理だ」「日本は100年たっても、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、イングランドの
世界4強には勝てない」というレッテルを貼られていました。

前HCのエディー・ジョーンズさんは「君たち日本代表は、なんのために存在するのか。世界中が日本人はラグビーができない、ラグビーは無理だと思っている。その価値観を変えるために君たちが存在するんだ」と言いました。つまり、「日本人にもラグビーができることを証明する」というのを明確な目的にしたわけです。

その目的の下、1日5回のハードな練習を、1年間、通算173日続けてやりました。とんでもなくハードだったんですけど、キツいときに誰かが「歴史を変えるのは誰なんだ!」と叫ぶと、みんなが「俺たちだ!」と言いながら自らを奮い立たせたというエピソードがあります。明確な目的が「世界一のハードワーク」を支えたました。エディーさんは歴史を変えるという目的を達成するために、「W杯ベスト8」入りという高い目標を設定しました。

その後日本代表は、エディー体制から、ジェイミー(ジェイミー・ジョセフさん)体制へと移行しましたが、選手間で「目的」はしっかり共有されてました。W杯2015年の南アフリカを撃破したとき、「スクラムを選択してトライを狙い逆転勝利を狙うか?ゴールキックを選択して同点で引き分けを狙うか」の究極の選択。「歴史変えるの誰だよ!」「俺たちだよ!」「引き分けじゃ歴史は変わらねえよ!」「よし、じゃあスクラムだな。」「トライして勝つ!」、チームで目的・目標が明確だったからあの場面で、最高のパフォーマンスが出来たのだと思います。

今日の22時、これまで準備して来た森保ジャパンの本番がいよいよはじまります。応援します。

中島正雄