勉強仲間の塩澤貴良さんに9マスノートの事例の提供をお願いしたところ、わざわざ神保町まで来てくれました。塩澤さん愛用9マスノートは、わたしと同じポケットに入るサイズでした。使い終えた直近のノートを5冊を持ち歩いていることも、わたしと同じでした。塩澤さんは、9マスノートを使いはじめて約1年で15冊使ったそうです。今となっては手放すことができない仕事の道具になっています。
塩澤さんの9マスノートの一番の使い方は、毎朝45分ある経営がテーマのネットセミナーの受講メモです。9マスノートの見開きに、45分のセミナーをまとめまる技を身につけました。使いはじめのころは、左の9マスが埋まると、今度は右のページにリスト形式でメモをしていました。これではなんかしっくりこないと思いはじめ、右ページにも自分で正方形のマスを書いて、その中にセミナーのメモを入れるようになりました。塩澤さんの9マスノートのセミナー受講メモは見開きにたくさんの正方形があります。
たまたま1年前のメモを見せてもらい、最近のメモと見比べると、マスの中の文章が少ない文字数で読みやすく書かれていると感じました。小さなマスに書くことで、セミナーで聴いたことを自分の頭で要約して言語化する技も身につけていました。
他にも、まん中のマスを空けておいて、あえて、セミナーを聴いた後に自分でタイトルを考えて書いたり、逆方向から9マスを見て、セミナーの裏にあるのは何かを考える技もあるようです。これが、9マスノートの見開きに、マスをどんどん増やして書く”塩澤式”の使い方です。
塩澤さんは今まで、字が汚いという理由からノートに手書きでメモをするのが苦手でした。手書きでメモしたノートを見返すことなどありませんでした。でも今は、メモが書き込まれた9マスノートが、自分の頭の中の外付けハードディスクになっています。仕事で自分が人前で話をするときにノートを見返すようになりました。塩澤さんは、正方形のパワーを使い、頭の中で散らかった思考を整理する技を身につけ、確実にパワーアップしています。
正方形は線で閉じられた、どこから見ても正方形の美しいデザインです。わたしたちは正方形のパワーで 本来自分が持っている能力、気づき、発見、ひらめき、を引き出し、日常の生活をもっと豊かにしていくことができます。
中島正雄