体験で学ぶ
理入<行入」とわたしに教えてくれたのは、マネジメントゲーム(MG)の開発者の西順一郎先生です。「理入<行入」は、西先生が主催するMG研修のやり方です。座学で理解する”理入”よりも、体験して覚える”行入”で、新しいことを発見したり、知らないことに気づいたりして学びを深めるやり方です。
今回、わたしたちが開催する『N式9マスノートセミナー』も体験型にしました。第1回目のセミナーではみなさまに「瞑想」を体験していただきます。「瞑想」と聞くと、宗教くさい、資格もない人が「瞑想」を語るなんていかがわしいとか、思われがちです。そこでセミナーのテーマは、「瞑想」というフレーズを「一瞬の集中力」に置き換えました。わたしが第1回のセミナーでみなさまにお届けしたいテーマは、「瞑想体験」です。それは、今の時代にわたしたちに必要な「智恵」だと確信したからです。
欧米では瞑想のことを、「マインドフルネス」や「Zen(禅)」といって、豊に生きる智恵として多くの人が活用しています。瞑想は本来日本の仏教の智恵なのに、日本に逆輸入されています。言い換えれば、瞑想はそれほどわたしたちの生活の役に立つ智恵なのです。
今回は一日で、3つの「書く」・「聴く」・「座る」の三つ瞑想体験をご用意しました。書く瞑想はわたくし中島正雄が9マスノートの使い方、聴く瞑想は音楽家・秦万里子さんのピアノコンサート、座る瞑想は大本山須磨寺・寺務長・小池陽人さんの法話「一瞬一生」です。こちらを体験して、自分に合った瞑想を手に入れていただきたいと思います。そして、瞑想がどうして今の自分に必要なのか、これからの人生を豊に生きる智恵なのかは、どうか会場に来て学ぶというのはいかがでしょうか。
9マスで自己紹介
青色の本『夢を視覚化する9マスノートで夢が叶う』の中には、自己紹介、問題解決、ToDo、振り返りの4つのワークシートがあります。これは、わたしのお気に入りの9マスノートの使い方です。
3×3の9マスは正方形がベストです。ただ、正方形でなくても、例えば、近くにあった紙ナプキンに手書きで9マスを書いてもよろしいです。9マスを見ると不思議と、マスを埋めたくなる、マスの中に何か書きたくなります。そして、9ケくらいは書けそうだと思います。9ケというのが絶妙な数です。9マスは、このマスを埋めたくなる、9ケくらいは書けそうというエンジンを使っています。
ワークシートはどれも、この9マスのエンジンを使います。自己紹介ワークシートを使います。まず、まん中のマスに”自分の名前”を書きます。9マスをジーッと眺めて、頭に浮かんだことを、1マス1つずつ書いて行きます。1マスに使う時間はだいたい24秒。全部のマスを4分で埋めます。
こんどはこれを文章にします。自己紹介は30秒なら200字、1分ならば400字です。だいたい1マス50字くらいの文章にすると、ちょうど1分の自己紹介が出来上がります。400字の文章を書くとなるとちょっと時間がかかって、それでも10分くらいです。9マスを使うと15分で1分の自己紹介を作ることができます。
ここでわたしが言いたいことは、9マスを使うと考えることが早く出来ることです。9マスは考える技術なのです。9マスのエンジンは使えば使うほど性能が良くなります。
【6.26】60分で夢の山ミニを作れるか
6月26日のN式9マスノートセミナーで90分のセミナーを担当します。わたしのテーマは「書く瞑想」です。最初の30分は「9マスで自己紹介」を、残りの60分で「夢の山ミニ」を作っていただきます。
本来なら3×3の9マスをさらに3×3の9ケ作って、自分の夢を81マスに書いて展開したいところ、時間の関係で9マスを4つに展開します。9マス×4ケ+まん中に5マスだから41マス。81マス→41マスなのでミニとしました。この考えをわたしのマンダラの恩師の松岡さんに見せたところ「いいんじゃないの」と一言いただきました。
夢を立体化、3D化しようとする夢の山は、まわりに展開した4つの9マスで作ります。夢の山ミニは四角錘です。四角錘の山は、山の斜面が4つあります。ちょうど4つに展開した9マスが、4つの山の斜面になります。まん中のマスに書いた「夢」を旗に書いて頂上に立てます。
9マスを使って考えると、早く考えることが出来ます。夢はあるものとして(最近ではここが一番難しいかもしれませんが)、最初の1マス、どまん中のマスは直ぐ書けるということにしたいです。「自分はどうずれば夢を叶えることができるか」を9マスを見ながら考えて、まわりの4つの9マスを埋めます。36マスに書き出す時間は40分。36マスを山の斜面に書くのに5分、山を組み立てるのに5分、合計で50分で夢の山ミニを完成させたいです。すると持ち時間90分の中で10分時間が取れます。わたしはそこで「9マス思考」の話を少しして、あとは、出来た夢を見せ合いっこする時間ができればと考えています。
あのとき、ここで夢の山を作っておいてよかったと思える日がきっと来ます。
この後は、秦万里子さんの聴く瞑想、そして、小池陽人和尚の座る瞑想です。
出会いで人生は豊かになります。
イラスト:吉田稔実
秦万里子さん
秦万里子さんとは、ビデオ撮影でお世話になっている大木貴博氏の紹介でした。大木さんから「わたしの自宅方面にMac(パソコン)のサポートして欲しい人がいるので一度会ってみてください」という依頼でした。秦さんとは、藤沢駅のスターバックスで会いました。テレビで見たことのある方でした。初対面なのに、話が弾み、秦さんの話に引き込まれて、まるで映画を一本観た感じでした。
秦さんには、Macのサポートの必要は全くありませんでした。2019年2月、M9notesを販売する前に、お客さまの反応を見てみたいと思いクラウドファンディングをはじめました。そのとき秦さんから「面白そうなことやっているじゃない、わたしにも教えて」と連絡がありました。藤沢駅のスターバックスで会いました。「わたし文具大好きなの。わたし手帳難民なんです。手帳を作ってみたいと思っていたのよ……」。ノートと手帳は全く別物でしたが、その勢いに乗せられて、後に手帳も作ってしまいました。M365です(2021年グッドデザイン賞受賞)。
とにかく秦さんは面白い。やりたいことが沢山あります。やっていることも沢山あります。超〜真面目で、超〜まともな人です。秦さんの美学を感じます。苦労を他人に少しも見せません。飾らないやさしさ、繊細さ、奥の深さは、そこにあると思っています。そして、わたしの会った人の中で一番の右脳人間です。
秦万里子さんの「みなさんの頭の中と「耳」をつなぎたい」
秦万里子さんの「みなさんの頭の中と「耳」をつなぎたい」
音楽の起源はいろいろ言われています。例えば、、、
・動物から身を守るために声で仲間にそれを知らせた
・鳥の鳴き真似をして美しさを再現しようとした
・肉体労働の時、同じタイミングで押したり引っ張ったりできるように声を出した
などなど諸説はいろいろありますが、なんといっても「祈り」が、私の中の断トツ1位の理由ではなかろうかと思っております。
今でこそ、音楽は聴くためだけに作られているものが殆どですが、その昔むかしは、神様への伝言のために作り、歌って祈りを捧げていたと言われています。
まだまだ天文学も、医学も、気象学も、未知のものだった時代、日照りに、病気に、長雨に、日食に、様々な現象が「不思議」で「神様の仕業」で「悪霊の祟り」であった時代、民は踊って歌うことで神の怒りを鎮め、なんとか物事が好転しますように、我が子の熱が下がりますように、と火を囲んで祈ったのでした。そこから時を経ても苦しい人々を救ってきた音楽のあり方は変わっていないとも思えます。反戦歌、飢餓を救う基金を集める歌、差別や厳しい労働下で慰めてきた音楽は生きていく上で食べることも、着ることも、住むこともできませんが、心の救いでありオアシスとして存在してきました。
一方、音楽そのものは楽譜と共に大きな成長をし、世界のあちこちで、聞いたことのない音楽でも「楽譜」という表記によって再現できるようになったのは素晴らしいことです。が、いつの間にか音楽そのものよりも、それを正確に再現するためのツールとなってしまうことがあるのはとても残念なことでもあります。耳と音楽よりも、目と音楽の方が仲良くなってしまうのですね。それはとても残念なことです。
M9ノートは、頭の中のものを9マスにアウトプットし、目から脳に刺激を与えます。
私の時間は耳から脳に。このところ「目」に主導権を奪われている?「耳」に注目!みなさんの頭の中と「耳」をつなぎたい、そして、大昔のように、今の自分や世界を歌にして、その場で発信したいと願っています。(秦万里子)
小池陽人和尚のお話が東京で聴けます!
どうしても”今”、生のライブで話を聴いて欲しい人がいます。”今”でなければなりません。空海さんの真言宗のお寺、神戸須磨寺の小池陽人(こいけようにん)さんです。昭和61年生まれのお坊さんです。
小池和尚との縁は、2019年4月、あろうことか、コロナ禍で小中学校が休校になり、新学期が始まっても学校に通えないという異常事態が起きたときでした。わたしは、地域のミニバスケットボールの活動を通じて、小学生の子どもたちと交流があります。わたしは、子どもたちを元気にさせることができないだろうかと考えました。そして、思いついたのは”9マスノートに夢を書いてもらう”ことでした。本当なら子どもたちが学校にいる時間の朝10時に、毎日、YouTubeを使ってライブ配信をしました。そのとき、小池和尚も毎日、YouTubeで法話を配信していました。わたしは、小池和尚の法話を毎日視聴して勇気と元気をもらっていました。
わが9マスノートチームのメンバーに神戸の武田さんがいます。こちらも縁で、武田さんの段取りで須磨寺を訪ねることができました。須磨寺は三宮から電車で30分、須磨寺駅で降ります。須磨寺駅は海のすぐ側にあります。改札を出ると右は海、左は須磨寺の参道です。その日は雨が降っていました。傘をさして参道を歩き、ちょうど半分くらいの所にまで来ると、傘をさした小池和尚が立っていました。わたしたちを出迎えてくれていました。初めてお会いするのに直ぐにわかりました。わたしは、その光輝く立ち姿は今でも忘れません。
それから、わたしは神戸に行くたびに須磨寺を訪ねました。わたしは小池和尚の話を東京の人たちにも聴いてもらいたいと考えていました。仏教は宗教には違いありませんが、わたしに”マンダラで考えること”を教えてくれた松村寧雄先生は、「仏教から宗教を引くとシステムだ」と言っていました。システムとは豊に生きるための智恵です。今わたしたちは、この智恵を使うときではないでしょうか。わたしはこのことを伝えたいと考えています。
やっと、コロナ禍が落ち着きそうなので、小池さんに東京で法話をお願いしました。すると、スーッと、あっという間にスケジュールと会場が決まりました。空海さん、出来るときはこういうものなのですね。そのとき、松村寧雄先生の「縁ですね〜」という大きな声が聞こえたような気がしました。
「一瞬一生」小池陽人和尚
6月26日に東京で、神戸須磨寺の小池陽人和尚に法話をいただくことになりました。わたしは、一人でも多くの人に、小池和尚の法話を聴いていただきたいと考えています。考えたテーマは「一日瞑想体験」です。チラシの案内文で「瞑想」の説明をしたいのですが、わたしでは上手く文章が作れませんでした。そこで、小池陽人和尚にお願いすると、素晴らしい文章が届きました。こちらで紹介させてください。
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先日、友人が次の様なことを話してくれました。「今、人工知能(AI)が開発され、目覚ましい進歩を遂げている。いずれ開発が進めば、人間でなければできない仕事はほとんどなくなってしまうのではないだろうか。そもそもAIは、人間が幸せになるために開発されてきたものであるはずなのに、結果的に人間から仕事を奪い、不幸な人たちが増えていく。本末転倒だと思わない?」と問いかけられ、確かにと思ったのです。
仏教にとって一番大切なことは「智恵」の獲得です。智恵とは、一体何なのでしょう。それは、「諸行無常」である世の中で、一瞬一瞬を真剣に生き抜く力のことだと私は思っています。それは一瞬一瞬にかける集中力とも言い換えられます。便利になったことで集中力を養うことが難しい世の中になってきていると思うのです。
お釈迦様がおられた二千五百年前のインドでは、文字文化がなかったそうです。つまり、人から人へ物事を伝える手段は、口から発する言葉しかなかったのです。お釈迦様の説法を聞くために、人々は苦労してお釈迦様のもとまで旅をし、お釈迦様のお話の一言一句を聞き逃すまいと、ものすごい集中力で耳を傾けたに違いありません。そして、お釈迦様の話を聞くことができなかった人たちに、一言一句間違えないように伝え、それを聞く人たちもまた、真剣にその話を聞いたことでしょう。このように口から口への伝承によって、仏教は後世へと伝えられていったのです。深淵なる仏教の教えが最初は話し言葉のみによって伝えられてきた事実に驚かされます。我々は、生きている中で、その当時の人のような集中力をもって人の話を聞くことがあるでしょうか。現代では、文字があるのでメモもできればボイスレコーダーで録音することもできます。しかし、「聞き逃しても、録音していれば、また聞き直すことができる。」と思って聞く話と、お釈迦様の時代の、「聞き逃したらもう二度と聞くことができない。」と思って聞く話とでは、その緊張感はまるで違います。この一瞬にかける集中力こそが智恵を得る為に必要不可欠なものなのです。
「一瞬一生」という言葉があります。この一瞬に一生をかけるという意味です。我々は、過去に戻ることもできなければ、未来にいくこともできない。人が手にしているのは現在の一瞬のみです。現在の事柄に対して、自分の力の及ぶかぎりの最善を尽くすことで、人生そのものが強靭になっていきます。いろいろ迷いはあっても、目の前のことに全力を尽くす。この繰り返しで、きっと光が見えてくるはずです。便利で快適になった現代だからこそ、今一度「一瞬」にかける集中力の大切さを見つめなおす時ではないでしょうか。瞑想という仏道修行は、まさにこの集中力を養い取り戻すための修行でもあるのです。
日常の喧噪から離れて
呼吸を調え、ゆっくりと座る時間を共に過ごしたいと思っております。
頭で考えるよりも
まず体験!それが仏教です!
お待ちしております。
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小池陽人和尚のお話いかがでしょうか。
ぜひ、6月26日、小池和尚の話を生で聴く機会があります。法話の後は、椅子に座ってできる”瞑想体験”をいたします。
セミナーチケット
S席とA席があります。
ランチのサンドイッチ付
記念グッズ販売しています
お電話でチケット予約をご希望の方は、TEL. 03-3556-1477(中島まで)
※このイベントについてのご質問、お問い合わせは、M9notesチーム中島までお願いいたします。(お問い合わせフォーム・メール・お電話 03-3556-1477)