
9マスノートの良いところは、「マスの中に書く」 ことです。
普通のノートのように文章を長々と書くのではなく、マスの中に収まる短いフレーズで書くのがポイントです。
また、小さな文字で書くのではなく、はっきりと読める大きさの文字で書くのがよいでしょう。
マスに収めるためには、不要な言葉を削ぎ落とし、文法を無視した2~3語のシンプルなフレーズにする必要があります。
さらに、その限られたマスの中で、具体的に書くことが大切です。
マスに書くことで目標が具体化する
例えば、「ダイエットの9マス」を考えてみましょう。
ただ単に
「10キロやせる」
と書くより、
「7月までに▲10キロ」
としたほうが、「いつまでに?」という期限が明確になるため、より目標を達成しやすくなります。
また、
「経費削減」
と書くよりも、
「年間コスト▲100万円」
のように、フレーズの中に数字を入れると、さらに具体的になります。
同じように、
「早起きをする」
と書くよりも、
「朝5時に起きる」
のほうが具体的です。
また、
「1日5km歩く」
と書くよりも、
「東京駅まで歩く」
と書くほうが、場所が入っていて目標がより明確になり、達成しやすく感じられます。
9マスノートの「マスの制約」が思考を研ぎ澄ます
9マスノートには、長い文章を書くスペースがありません。
そのため、限られたマスの中で、自然と「何が重要か?」を考える習慣が身につきます。
- シンプルな言葉にすることで、理解しやすい。
- 短く具体的に書くことで、実行しやすい。
- 制約があるからこそ、考えが研ぎ澄まされる。
9マスノートに書くことで、考えを整理し、行動につなげる言葉を生み出すことができるのです。
9マスが埋まると、やるべきことが見えてくる
マスに書かれる言葉は、自分が自分のために作ったフレーズです。
その中には、思いがけず力が湧いてくるような良いフレーズが生まれることもあるでしょう。
俳句のような心に残るフレーズもあるでしょう。
口ずさみたくなるようなリズム感のあるフレーズもあるでしょう。
これ全て自分が考えた言葉です。
最初は何も書かれていない9マスに、自分の頭の中にあることを言葉にして書く。
そして、マスが一つずつ埋まっていく。
9マスがすべて埋まったとき、
「自分はどうすればよいのか?」
「自分が本当にやりたいこと」「今すべきこと」
が、はっきり見えてきます。
(中島正雄)