に投稿

[手帳M365のワクワクする話] 第4話:365日がひと目で見える

手帳『M365』2023年版 曜日優先カレンダー2023

3代目の2023年版の手帳『M365』のいち押しは、1年間を一覧で見ることができる「曜日優先カレンダー」です。曜日優先カレンダーとは、縦軸に月~日の”曜日”が、横軸に”月”があり、中に”日にち”がある3次元のカレンダーです。手帳によくあるのは、縦軸に曜日、横軸に月日のもので、そして、多くは土日の背景が色がついていて、カレンダーは不規則なパッチワーク模様のようになっています。曜日優先カレンダーはというと、土曜日は一直線、日曜日も一直線で規則的にかつリズミカルに色が付けられていて、見た目が落ち着きのあるとても美しいカレンダーです。

手帳『M365』2023年版 曜日優先カレンダー2023
曜日優先カレンダー

このカレンダーのおすすめの使い方は、これから先の1年間の決まっている予定と、”決まっていない予定も全部入れて、どうしようかと”スケジュールを決めるために使います。決まっている予定は、誕生日、記念日や大会などの日付で決まるイベントだったり、毎週火曜日の夜とか、毎月第2に土日あるなどの曜日で決まるイベントを書き込みます。次に、ありそうな予定、春先の総会や、運動会、挨拶回り、1週間の出張や、2泊3日の家族旅行など連続の予定も入れやすいです。

ここまで書いてカレンダーを見ると、1年間、意外と規則的に行動しているとか、休みばっかりだとか、もう空いている日はこれだけしかない、ということに気づくでしょう。子どものころ一日がが長ったけれど、鳥の目で、俯瞰してひと目で1年間を見渡すと、1年がとても短く感じるでしょう。

その他にもスケジュールは上手く行くように、大安、友引とか、一粒万倍日とか、新月の日など月の満ち欠けの周期など様々な外的要因を加味して意思決定されていくのではないでしょうか。

わたしは、この曜日優先カレンダーを美しくしたかったのです。美しいカレンダーで、いい未来を意思決定を提供したいと思っています。『M365』のまん中に短いページを挟む独特なページングを利用して、初代と2代目のでは出来なかったひと目で1年を実現したいと考えました。文字を小さくしたり、書き込むスペースを狭くして1年をひと目に収めるのでは意味がありません。見た目が美しくなければなりません。

3代目で、使用するフォント(文字)とスケジュールを書くスペースを調整して、ひと目で1年を実現することが出来ました。わたしは、出来上がっててきた手帳を開いて、真っ先に曜日優先カレンダーを見ました。これは美しいの一言でした。あまりにも美しくて、わたしはまだ何も書き込むことが出来ないでいます。このカレンダーは他の手帳にはありません。わたしは、この手帳を使って、人生を豊かにする人が増えるのではないかと思うと、わくわくしています。

中島正雄

に投稿

[手帳M365のワクワクする話] 第3話:プライド

手帳『M365』2023年版 ロゴ箔押し

2020年9月9日、製造原価も考えず、販売価格も、売先も、売り方も決まっていない、自分が使いたい、欲しい、”こだわり”の詰まった手帳『M365』が完成しました。モックアップを持ち込んでから、ほぼ一年かかりました。表紙の質感、ロゴの箔押し、見たことのないページング、それは納得のいく素晴らしい手帳でした。製品というより作品でした。自分が良いと思う手帳は、売れる手帳とは違いました。このようなプロジェクトの進め方は、机の上でさんざん学んだはずなのに、自分のこととなると違いました。

手帳『M365』2023年版 ロゴ箔押し

結局初年度は、友人知人のみなさんが買ってはくれたものの、作った手帳の3分2、7ケースが売れ残りました。手帳は日付が入っているので、売れ残ると廃棄するしかありません。わたしは、その手帳をなかなか廃棄することができませんでした。現状を受け入れることができなかったのだと思います。

2年経ってやっと、売れ残った手帳を誰も見られないように車に積んで、処分場まで行き、台車に積んで廃棄口まで持っていくことができました。そのときの気持ちは今でも忘れません。もったいないことをしてしまった申し訳ない気持ちと、売り切ることができなかった情けない気持ち、大切なモノやコトを捨てているような悲しい気持ちになり、二度とこんなことはしないと心に誓いました。

中島正雄

に投稿

[手帳M365のワクワクする話] 第2話:こだわりは、正方形

手帳『M365』2023年版 フォントを変えました

手帳『M365』は正方形にこだわっています。

どうして”正方形”なのか。それは仏教の”マンダラ”がルーツです。マンダラは、今から1200年前、遣唐使だった空海さんが、今の中国から日本に持ち帰った二つのマンダラが対になっている”両部マンダラ”の、向かって左にある、正方形9マスにデザインに「金剛界マンダラ」のことです。

M9notesの「M」は、「マンダラ(曼荼羅)」と「Magic」に由来。

わたしの解釈で、仏教は、2400年前、インドで、お釈迦さまが「生きることは苦しいことだ」ということを発見してはじまりました。お釈迦さまは、その苦しみから解放される方法を見つけました。お釈迦さまの教えは、初めは言葉で伝えられましたが、それが中国に広まると、文字になりました。お経です。仏教の深い教えを文字で伝えるのは難しいと考え、図解で解りやすく作られたのがマンダラです。

わたしは、正方形という図形に秘密、意味があるのではないかと思いました。正方形は、上下左右どこから見ても対称の美しい図形です。正方形は非常に安定した図形です。だから余計なことを考えずに、無心に図形を見ることができます。きちんと整った綺麗なマスが目の前にあるので、自分の頭の中を整理しやすくします。今を生きるわたしたちも、このマンダラのデザインを応用すれば、自分のいい未来を考えることができるではないかと思いました。

手帳自体の形が正方形の手帳もありますが、形自体を正方形にしようとは考えませんでした。重要なのはマンダラのように正方形のマトリックスです。既成の長方形の用紙に正方形のデザインを配置すると、どうしても天地の余白は詰まり、左右の余白が大きく空いてしまいます。用紙の縦横を入れ替えると逆です。手帳は、毎日見る道具です。しかも、手帳を見て、これから訪れる自分の未来を考えます。そのデザインは、”美しく”ありたい。デザインでわくわくして見たくなる、デザインで手帳を使うのが楽しくしたい、と試行錯誤しました。

手帳『M365』2023年版 フォントを変えました

1週間は7日で、1ヶ月はだいたい5週間、多くても6週間です。これは変えられません。月間ブロックカレンダーをデザインするとき、縦は7列、横は6行のマトリックスでは正方形にはなりません。縦7列は、どうしても変えることはできませんので、正方形のマトリックスを作るには、縦7列×横7行。この7×7のマトリックを長方形の紙の上にどう美しくデザインするのか、新しい試行錯誤がはじまりました。

中島正雄

に投稿

[手帳M365のワクワクする話] 第1話:リズミカルに、美しく

手帳『M365』2023年版 曜日優先カレンダー2023

曜日優先カレンダーとは、縦軸に「曜日」、横軸に「月(Month)」がある一年間を一覧で見ることができる横長のカレンダーです。一般的な手帳にある年間カレンダーは、縦軸に「日付」、横軸に「月(Month)」がほとんどです。このカレンダーを考えたのは、マネジメントゲーム(MG)を開発した西研究所・西順一郎先生だと思います。

スケジュールには3つの法則と2つの種類があります。1つ目は、誕生日や創立記念日、命日など日付けで決まるスケジュール。2つ目は、毎週月曜日の朝とか、隔週の金曜日とか、毎月第2火曜日に開催とか、曜日で決まるスケジュール。3つ目は法則なしで決まるスケジュールです。そして、決まっているスケジュールと決まっていないスケジュールです。

手帳『M365』2023年版 曜日優先カレンダー2023
曜日優先カレンダー

新しい手帳の来年の曜日優先カレンダーに、今年のスケジュールを見ながら書き込みます。曜日優先カレンダーは、西先生がMG研修を毎月第2土日に開催することを簡単に意思決定するために編み出したカレンダーだと思っています。だから、1月の第2土日は何日で、2月は、と月間カレンダーをめくりながらスケジューリングするのではなく、ものさしを曜日優先カレンダーの第2土曜に当て、マーカーペンで線を引くだけで一年間のスケジューリングが出来てしまいます。調整は後ですればいいので、あまり頭で考えない省脳なスケジューリングです。

書き込まれた曜日優先カレンダーを俯瞰して見てみると驚きがあります。カレンダーに書き込まれたスケジュールが、リズミカルで美しいことに気づきます。

次に気づくことは「あれ、休みがない」ということでしょう。最初にいつ休むかを決めるということもスケジューリングだと気づきます。

ということで、最後に曜日優先カレンダーのヘビーユーザーの名言を引用して「曜日優先カレンダーはページをまたがないで一覧で俯瞰して見るのがいい。なんか自分をコントロールできる気がする」。

来年の手帳『M365』の曜日優先カレンダーは改良して、文字の大きさ、書き込めるスペースも十分とって、見開きで一年間を俯瞰して見せることに成功しました。いかがですか、この素晴らしいカレンダーでスケジューリングしてみたくなったでしょう!

中島正雄